日常生活からビジネスまで、私たちはさまざまな場面で「申し込み」を行っています。イベントの参加、資料請求、サービス利用、入会手続きなど、どれも「申し込み」という行為が関わってきます。

しかし、文章を書く際にふと立ち止まってしまうことはありませんか?

「“申し込み”って、ひらがな?漢字?それとも“申込”?」

意外と迷いがちなこの表記の違い。ビジネス文書やWebサイト、申請書、メール文などでどの表記を使うのが正しいのか、明確なルールを知らないまま使っている人も多いかもしれません。

この記事では、「申し込み」「申込み」「申込」という3つの表記について、意味の違いや正しい使い方をわかりやすく解説します。表記ゆれを避けたいライターやWeb担当者、文書作成に関わる方はぜひ参考にしてください。

「申し込み」「申込み」「申込」——3つの表記の違いとは?

1. 「申し込み」
もっとも一般的で国語的に正しい表記とされているのが、「申し込み」です。「送り仮名の付け方」(昭和48年内閣告示第2号)に定められています。
「申し込む」という動詞の連用形「申し込み」に送り仮名がついた形で、新聞・書籍・ビジネス文書など、多くの公的文書で使われています。

2. 「申込み」
「申込み」もよく目にしますが、「送り仮名の付け方」では「申し込み」が本則、「申込み」「申込」が許容、という扱いになっているため、一般的な文章においては、どちらも正しいという判断ができます。

3. 「申込」
こちらは送り仮名を省略した表記です。「申込」も許容という扱いなので、一般的な文章においては、正しい使い方となります。ただ「申込書」のような名詞の場合にのみ、「申込」と書くのが正しい使い方となります。

公用文は「申込み」

公務員で公用文を書く場合は、名詞として使う場合は「申込み」、動詞として使う場合には「申し込み」になります。
公務員が、職務上文書を作成する場合は公用文になるので、私文書とは正しい使い方が違います。

ビジネス文書・Webサイトでのおすすめ表記

では、具体的にどの表記を使うのがよいのでしょうか?用途別におすすめを整理してみます。

用途推奨表記理由
ビジネスメール・提案書申し込み正確かつ丁寧な印象を与えるため
Webサイトの本文申し込みSEOにも適し、一般的な読みやすさを重視
見出し・ボタン申込短く、視認性が高いため(例:「参加申込」)
社内の略称・データ項目名申込省スペースのための実務的な使い方

統一性が重要です。
ドキュメントやサイト全体で表記がバラバラだと、ユーザーに違和感を与えます。たとえば、「申し込みフォーム」と「申込み完了画面」が混在していると、細かな点でも信頼性が下がってしまう恐れがあります。

可能であれば社内ガイドラインスタイルマニュアルを作成し、表記を統一することをおすすめします。

表記の違いで信頼性が変わる?

表記ゆれの有無は、読み手の印象に少なからず影響を与えます。とくに、自治体・教育機関・金融機関などの正確さが求められる業種では、たった一文字の違いでも「この会社は丁寧に文書をチェックしているか?」と評価されてしまいます。

迷ったら「申し込み」でOK

「申し込み」「申込み」「申込」は、どれも意味する内容は同じですが、使われる場面や印象には違いがあります。以下のように使い分けるとよいでしょう。

  • 迷ったときは「申し込み」が正解。もっとも一般的で文法的に正しい表記
  • 「申込書」など名詞として使う場合には「申込」と表記するのが正しい
  • 「申込み」も間違った表記ではない

文章の表現力は、小さな積み重ねから成り立っています。たった一文字でも「きちんとした人だな」と思われるチャンスになります。ぜひこの機会に、自社の表記ルールやドキュメントを見直してみてはいかがでしょうか。