「フォームは設置しているけれど、肝心のお問い合わせ内容がいつも一言だけで、状況がよくわからない……」 「自由記述欄を設けているのに、ほとんどの人が空欄で送ってくる。もっと具体的な意見が欲しい」

Webサイトの運営者であれば、一度はこのような悩みに直面したことがあるのではないでしょうか。お問い合わせフォームやアンケートにおいて、ユーザーの本音や詳細な情報を引き出す「要」となるのが、フォームメーラーの「複数行テキスト」項目です。

しかし、この項目は「ただ設置すればいい」というものではありません。設定一つで、コンバージョン率(CVR)や、集まってくる情報の質が劇的に変わります。

今回は、フォームメーラーの「複数行テキスト」にスポットを当て、ユーザーが迷わず入力したくなる作り方から、運用・管理を効率化するプロのテクニックまで、徹底的に深掘りして解説します。

「複数行テキスト」の基本機能!なぜこれが必要なのか?

まず基本に立ち返ってみましょう。フォームメーラーには「一行テキスト」と「複数行テキスト」の2種類があります。

「一行」と「複数行」の決定的な違い

  • 一行テキスト
    名前、会社名、数量、会員番号など、定型的な短い情報の入力に適しています。改行はできません。
  • 複数行テキスト
    お問い合わせ詳細、ご意見、志望動機など、文章としてのまとまりが必要な情報に適しています。ユーザーが「Enterキー」で改行できるのが最大の特徴です。

単純な違いに思えますが、ユーザー心理に与える影響は多大です。一行テキストの枠にお問い合わせ内容を書こうとすると、文章が横に流れて全体像が見えず、ユーザーは「ここでは短く済ませるべきだ」という無意識のプレッシャーを感じてしまいます。

フォームメーラーのフォーム編集画面で「複数行テキスト」項目を追加し、基本的な設定を行いましょう。

フォーム編集画面で「複数行テキスト」項目を追加

追加した項目をマウスオーバーすると、項目の設定を編集できます。

追加した項目をマウスオーバーすると、項目の設定を編集できます。

▼入力項目について
https://support.form-mailer.jp/support/solutions/articles/44001847821

最適な「サイズ(行数と横幅)」が入力率を左右する

設置した「複数行テキスト」の設定画面を開くと、「縦幅(高さ)」と「横幅(文字数)」を指定する項目があります。この2つの組み合わせが、フォームの「第一印象」を決定づけます。

縦幅(高さ)が書くべき「量」を暗示する

縦幅は入力枠の縦の長さを指定します。多くの人がデフォルトのまま(5行程度)で運用していますが、これは入力してほしい内容のボリュームと合致していますか?

「複数行テキスト」の設定画面を開くと、「縦幅」の設定が可能
  • 枠が小さすぎる場合
     ユーザーは「長い文章を書いてはいけない」と感じ、内容が簡略化されます。また、入力中に前の文章が隠れてしまうため、推敲しにくくなり、離脱の原因になります。
  • 枠が大きすぎる場合
    何も書いていない巨大な空白は、ユーザーに「こんなにたくさん書かなければいけないのか」という心理的負担(空白恐怖症)を与えます。
  • 用途別の推奨設定
    • 一言コメント・簡易アンケート:3行前後
    • 一般的なお問い合わせ:5行〜8行
    • 相談・自己PR:10行以上

横幅:1行あたりの「文字数」で読みやすさを制御する

意外と見落とされがちなのが「横幅」の設定です。フォームメーラーでは、1行あたりに表示する「文字数」を入力することで横幅を決定します。

「複数行テキスト」の設定画面を開くと、「横幅」の設定が可能

視線移動のコントロール: それでも、PC表示においてあまりに幅が広すぎると、1行が長くなりすぎて読みづらくなります。一般的に日本語で読みやすいとされる1行の文字数(30〜40文字程度)を意識して設定すると、入力中の推敲がスムーズになり、ユーザーのストレスを軽減できます。

プレースホルダーを「思考の補助線」にする

最も避けるべきは、枠内を真っ白にして「ご自由にご記入ください」とだけ添えることです。人間は自由すぎると逆に動けなくなります。白紙を前にしたユーザーは思考停止に陥りやすいのです。入力補助文言(placeholder)を利用して、入力例を設定しましょう。

入力補助文言(placeholder)を利用して、入力例を設定しましょう
  • 心理的効果: プレースホルダー(入力例)は、ユーザーにとっての「入力ガイド」になります。「何を書けばいいか」の正解を示すことで、入力開始までの心理的な壁を劇的に下げることができます。

業種別の例

不動産例:内覧を希望します。平日18時以降、または土日であれば調整可能です
Webサービス例:ログインパスワードを忘れました。登録したメールアドレスにも再設定メールが届きません

文字数制限は制限ではなく「安心感」を設計する

フォームメーラーでは最大と最小文字数を設定できます。

最大と最小文字数を設定できます

 例えば「志望動機」など、ある程度の熱量を求める項目の場合、最小400文字を設定し、「400文字以上でご記入ください」といったガイドを併用することで、情報の質をコントロールできます。

また、長文の嫌がらせ送信などの対策として、2,000文字〜3,000文字程度の上限設定も有効です。

【応用編】スパム・嫌がらせ対策

「複数行テキスト」は自由度が高い分、スパムボットの標的になりやすい箇所でもあります。

特定ワードの投稿制限

フォームメーラーの「各種設定」の「投稿制限設定」では、特定のワードを含む投稿を拒否することができます。特定の宣伝目的で使われる単語や、不適切な言葉を登録しておくことで、無駄な通知メールを減らし、精神的なストレスを軽減できます。

投稿制限設定で特定ワードの投稿制限が可能です

ロボットによる投稿制限(reCAPTCHA)

「複数行テキスト」は自由度が高いため、スパムボットが大量の英文や広告URLを送りつける標的になりがちです。フォームメーラーでは「投稿制限設定」でGoogleが提供する「reCAPTCHA」を簡単に導入できます。利便性を損なわずに悪質な自動投稿を強力にブロックしましょう。

「投稿制限設定」でGoogleが提供する「reCAPTCHA」を簡単に導入できます

▼投稿制限設定とは?
https://support.form-mailer.jp/support/solutions/articles/44002197599

今すぐ自分のフォームをチェック!

フォームメーラーの「複数行テキスト」は、単なる入力枠ではなく、ユーザーとの対話の窓口です。

  1. 行数は適切か?
  2. プレースホルダーに具体例はあるか?
  3. 文字数制限で投稿の質をコントロールできているか?

これらの設定を見直した後は、必ず自分自身のスマートフォンでフォームを開き、実際に入力してみてください。 PCでは快適に見えても、スマホの画面で見ると入力枠が小さすぎて打ちにくかったり、逆に大きすぎて送信ボタンまでなかなか辿り着けなかったりすることに気づくはずです。

「小さな手直し、大きな成果」。 ぜひこの記事を参考に、あなたのフォームを「ユーザーがもっと話したくなる場所」へとアップデートしてください。

フォームメーラーではよくあるご質問を集めたページをご用意しています。機能の仕様や作成手順など分からないことをすぐ解決できます。機能や設定で分からないことがあれば、ぜひ一度ご覧ください。

▼ヘルプセンター
https://support.form-mailer.jp/support/home

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