「フォーム作成ツールを導入したいが、どれを選べばいいかわからない」という担当者は少なくありません。
この記事では、フォーム作成ツールの選び方を6つの基準で整理したうえで、代表的な13サービスを比較します。自社の目的とセキュリティ要件に合ったツールを、根拠を持って選べるようになります。
フォーム作成ツールとは?できることと導入するメリット
フォーム作成ツールとは、問い合わせフォームや申込みフォーム、アンケートフォームなどを、プログラミングの知識がなくても作成できるサービスです。必要な項目をドラッグ&ドロップで並べるだけでフォームが完成し、公開まで数十分で終了します。
フォーム作成ツールを導入するメリットは主に3つのポイントがあります。
1つ目は、HTMLやCSSの知識がなくてもフォームを設置できる点です。2つ目は、回答データが自動で集計・保存されるため、Excelへの転記作業が不要になる点です。3つ目は、自動返信メールや条件分岐機能によって、問い合わせなどのフォーム対応にかかる工数を減らせることです。
一方で、選ぶツールによって得意な用途やセキュリティの範囲は異なります。次の章で、最適なツールを比較する際に見るべき6つの基準を確認していきましょう。
フォーム作成ツールの選び方|比較の際に見るべき6つの基準
1.セキュリティ対策(SSL・ISMS・WAF等)
フォームでは氏名やメールアドレス、電話番号といった個人情報を扱います。SSLによる暗号化通信は前提として、WAFやIPS/IDSなどの不正アクセス対策、ISMS認証の取得有無も確認しておきたい項目です。
特に問い合わせフォームは外部に公開されるため、狙われやすい入口のひとつです。 自社のセキュリティ要件をクリアしているか、客観的な基準で判断する必要があります。
2.料金体系と無料トライアルの分かりやすさ
料金プランは、フォーム作成数やユーザー数、回答数の上限によって段階的に分かれているサービスが多く見られます。無料プランで試せる範囲と、有料プランに切り替えるタイミングを事前に把握しておくと、想定外のコストを避けられます。
トライアルを提供しているサービスもありますが、クレジットカードの登録が必須な場合、検討段階での申し込みにハードルを感じる担当者もいます。カード登録不要で試せるツールを選ぶと、社内での検証もスムーズです。
3.機能性・カスタマイズ性(条件分岐・自動返信等)
回答によって次の質問を出し分ける条件分岐や、送信後に自動で返信メールを送る機能は、フォーム対応の工数を減らすうえで欠かせません。デザインテンプレートの数や、自社サイトの雰囲気に合わせた柔軟なカスタマイズができるかどうかも重要な比較のポイントです。
4.サポート体制
導入時の設定や、運用中のトラブル対応をどこまでサポートしてもらえるかは、ツールによって差があります。チャットや電話でのサポート窓口の有無、ヘルプページの充実度を、契約前に確認しておきましょう。
5.オンプレミス・エンタープライズ対応の要否
官公庁や金融機関など、社内ネットワーク内での運用やより厳格なセキュリティ要件を求められる組織では、クラウド型だけでなくオンプレミス型の提供形式を持つツールかどうかも選定基準になります。クラウド版と導入(オンプレミス)版の両方を用意しているサービスもありますので、必要な要件に合わせて比較しましょう。
6.タブレット・スマホ対応
タブレットを使って店頭やイベントで入力してもらうケースでは、レスポンシブデザインへの対応が必須です。スマートフォンからの回答が中心になる用途では、入力しやすいUIかどうかも実際の画面で確認しておくと安心です。
【比較表】フォーム作成ツールおすすめ13選
前章の基準をふまえて、代表的な13サービスを比較します。
| ツール名 | 主な機能・特徴 | 料金目安 |
|---|---|---|
| フォームメーラー | 条件分岐・自動返信、Slack等のチャットツール連携 | 無料あり/有料は月額1,485円~ |
| formrun | ドラッグ&ドロップ、平均10分で公開、Slack連携 | 無料あり/有料は月額3,880円~ |
| Tayori | フォーム・FAQ・チャット・アンケートを一元管理 | 無料あり/有料は月額3,800円~ |
| Googleフォーム | 回答をスプレッドシートに自動集計 | 無料 |
| Microsoft Forms | Excel・Teamsとの連携 | 無料(Microsoft 365契約が前提) |
| WEBCAS formulator | クラウド版・導入(オンプレミス)版を選択可能、22種類以上の質問形式 | クラウド版 月額3万円〜/導入版はライセンス費用576万円~ |
| フォームブリッジ | kintone連携、条件分岐・多言語対応 | 月額7,000円〜 |
| コラボフォーム | Excel帳票と同じ見た目でWeb化、社内ワークフロー連携 | 月額10,000円〜 |
| formzu | メールフォーム特化、PayPal決済対応 | 無料あり/有料は年額7,900円〜 |
| Qubo | シンプルな操作画面、専門知識不要 | 月額1,650円〜(年間契約時) |
| Typeform | 一問一答形式のデザイン性の高いフォーム | 無料あり(月10件まで)/有料は月額$28〜(年払い時) |
| ORANGE FORM | フォーム無制限作成、低価格 | 無料あり/有料は月額1,200円〜 |
| Easy Mail | 自社サーバー設置型(PHP)、独自ドメイン運用 | 無料 |
フォームメーラー(FormMailer)

公式サイト:https://www.form-mailer.jp
SSL暗号化通信に標準対応し、WAF・IPS/IDSによる不正アクセス対策も無料を含めた全プランで備わっています。ISMS認証も取得しており、セキュリティ要件の厳しい企業でも導入実績が豊富な国産のフォーム作成ツールです。料金は無料プランに加えて、有料プランが月額1,485円(税込)から用意されています。
機能面においては、条件分岐や自動返信も無料プランから利用でき、有料プランではこれに加えてSlack・Microsoft Teams・Chatworkなどのチャットツール連携が可能、問い合わせ対応の工数を削減できます。14日間の無料トライアルはクレジットカードの登録が不要で、期間終了後に自動課金されることもありません。
formrun

公式サイト:https://form.run/home
デザイン性の高さと、問い合わせ対応の管理機能を両立させたフォーム作成ツールです。フォームに届いた回答をカンバン形式でチーム共有でき、対応状況をひと目で把握しながら進められます。Slack連携やステータス管理機能も備えており、リード獲得や問い合わせ対応をチームで運用したい場合に向いています。料金プランは5段階に分かれており、フォーム数やチームメンバー数に応じて選べます。
Tayori

公式サイト:https://tayori.com
フォーム・FAQ・チャット・アンケートを1つの画面で運用できるカスタマーサポート統合型のサービスです。問い合わせ対応まで一元管理したいケースに向いています。フリープランではフォーム・FAQ・アンケートを各1つまで作成できます。有人チャットはスタータープラン(1つまで)から利用でき、IPアドレス制限などの詳細なカスタマイズはプロフェッショナルプラン以上で利用可能です。
WEBCAS formulator

公式サイト:https://www.webcas.jp/formulator
クラウド版と導入(オンプレミス)版を選べる点が特徴で、シングルチョイスや自由記述など多様な質問形式を組み合わせた設計に対応します。大規模なアンケートや、オンプレミス運用が必要な企業に向いています。国内のデータセンターで運用されており、アクセス制御やログイン履歴の管理機能も備えているため、セキュリティ要件の厳しい企業でも導入しやすいツールです。
その他のフォーム作成ツール
・Googleフォーム
Googleアカウントがあれば無料で利用でき、回答はスプレッドシートに自動集計されます。すでにGoogle Workspaceを導入しており、 追加費用をかけずに安全な社内アンケート等を行いたい場合に適しています。
公式サイト:https://workspace.google.com/intl/ja/products/forms/
・Microsoft Forms
Microsoft 365の契約があれば追加費用なく利用でき、Excel・Teamsとのシームレスな連携が強みです。すでにMicrosoft 365を導入している組織の社内利用に向いています。
公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/online-surveys-polls-quizzes
なお、Googleフォームとマイクロソフトフォームの機能や使い分けについて、さらに深く知りたい方は、詳しい比較をした解説記事をご覧ください。
関連記事:Google フォーム vs Microsoft Forms!どっちが便利?徹底比較!
・フォームブリッジ
kintoneと連携できるフォーム作成ツールで、多言語対応も可能です。kintoneで業務システムを構築していて、そのデータを外部公開フォームと直接紐付けたい場合に適しています。
公式サイト:https://www.kintoneapp.com/form-bridge
・コラボフォーム
既存の申込書やExcelの申請書と同じ見た目のままWeb化でき、社内ワークフローと自動連携します。社内申請・稟議のペーパーレス化を進めたい場合に向いています。
公式サイト:https://www.collabo-style.co.jp/collaboform/
・formzu
メールフォームに特化した国産サービスで、PayPal決済にも対応しています。無料プランでも基本機能を備え、シンプルな問い合わせフォームに使えます。
公式サイト:https://www.formzu.com/
・Qubo
クリックと入力だけでフォームを作成できる、シンプルな操作性のツールです。高度な機能は不要で、とにかく手軽に問い合わせフォームを用意したいという場合に向いています。
公式サイト:https://www.qubo.jp/
・Typeform
一問一答形式のデザイン性の高いフォームが特徴の、海外発のサービスです。ブランド体験やビジュアルを重視したアンケートや登録フォームに向いています。
公式サイト:https://www.typeform.com/
・ORANGE FORM
HTML・CSSでのデザインカスタマイズに対応した低価格サービスで、有料プランも月額1,200円程度からです。コストを抑えつつ独自のデザインにこだわりたい小規模事業者向けです。
公式サイト:https://orange-cloud7.net/form/
・Easy Mail
自社サーバーに設置するPHP製のオープンソースフォームで、独自ドメイン内での運用が可能です。サーバー証明書の設定や脆弱性対策は利用者側で行う必要があるため、自社でサーバー管理ができる場合の選択肢になります。
公式サイト:https://www.mubag.com/
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フォーム作成ツール選びで後悔しないための注意点
導入後に「想定していた運用ができなかった」とならないよう、選定時に確認しておきたい注意点を3つ紹介します。
フォーム作成数の上限を確認せずに選んでしまう
契約前に、1つのツールで何個までフォームを作成できるかを確認しておくことです。この視点を持たずに選んでしまうと、問い合わせ用・申込み用・アンケート用といった具合に、用途が増えるたびに別のツールを追加契約することになりがちです。ツールが分散すると、どこにどんなデータがあるか把握しづらくなり、情報や運用管理が一元化できなくなります。
回答数・保存件数の上限を確認せず、無料を理由に選んでしまう
無料プランの回答数・保存件数に上限があることを確認せずに使い始めると、必要なタイミングでデータを取りこぼすことがあります。例えばTypeformの無料プランは、回答の受付が月10件までとなっています。イベントやキャンペーンで想定より多い反響があった場合、上限に達した時点でそれ以上の回答を受け付けられなくなります。契約前に上限を確認し、必要であれば有料プランへの切り替えも検討しておきましょう。
特にアンケートのように、短期間で多くの回答を集めたい用途では、この上限が結果を大きく左右します。アンケート用途に絞った回答数・設問数の比較は、別の記事で詳しく解説しています。
関連記事:アンケートフォーム作成ツール10選【2026年最新】無料・有料プラン別に解説
保管期間・削除ルールを決めずに使い始めてしまう
フォーム作成ツールを選ぶ際は、機能や料金だけでなく、集めたデータを「いつまで保持し、いつ削除するか」という運用ルールも同時に決めておく必要があります。これを決めないまま使い始めると、フォームには日々データが蓄積され、不要になったデータもそのまま残り続けてしまいます。特に個人情報を含む顧客データを長期間放置すると、情報漏えいなどのリスクが高まります。契約前に、データの保存期間の設定方法や削除の手順を確認し、社内の運用ルールとして明文化しておくことをおすすめします。
自社に合ったフォーム作成ツールを選んで業務効率化を
フォーム作成ツールを選ぶ際は、セキュリティ、料金、機能性、サポート体制、オンプレミス対応の要否、タブレット・スマホ対応という6つの基準で比較すると、自社の要件に合うサービスを絞り込みやすくなります。
問い合わせや申込みフォームを安全に、かつ手間をかけずに運用したい場合は、セキュリティ対策と自動返信・条件分岐などの機能性を両立したツールを選ぶことが近道です。
フォームメーラー(FormMailer)は、無料プランで5つのフォームを作成できるほか、SSL暗号化通信・WAF・IPS/IDS・ISMS認証といったセキュリティ対策や、条件分岐や自動返信といった機能も、追加費用なく標準で備えています。有料プランでは、これに加えてSlack・Microsoft Teams・Chatworkなどのチャットツール連携が利用でき、フォーム対応の工数を減らせます。
14日間の無料トライアルは、クレジットカードの登録が不要で、期間終了後に自動で課金されることもありません。まずは実際の画面で、自社に合うかどうかを確かめてみてください。
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