Googleフォームは、アンケートや問い合わせ窓口として非常に便利なツールです。しかし、フォーム送信後に「ちゃんと届いたかな?」と不安を感じた経験はありませんか?

このような回答者の不安を解消し、企業やサービスへの安心感と信頼感を築くために不可欠なのが、自動返信メール(サンクスメール)です。

自動返信メールは、単なる受付完了の通知に留まらず、回答内容の確認や、次のアクションを促す重要な役割を果たします。特にビジネス利用においては、その品質が企業イメージを左右すると言っても過言ではありません。

本記事では、Googleフォームで自動返信メールを設定する3つの方法を完全解説します。

  • 最も簡単な「標準機能」
  • カスタマイズ可能な「アドオン」
  • 自由度が高い「GAS(Google Apps Script)」

それぞれの設定手順を図解でわかりやすく紹介するほか、ビジネスですぐに使える自動返信メール例文テンプレート、そして「送信制限」や「カスタマイズの限界」といったGoogleフォームの抱える悩みを制限なしで運用する最適解までを網羅します。

フォームを最大限に活用し、信頼性の高いビジネス運用を目指す方は、ぜひ最後までお読みください。

Googleフォーム自動返信の3つの設定方法と徹底比較

まず、Googleフォームで自動返信メールを設定するための3つの方法を全体像として把握しておきましょう。
回答者の求める「自動返信メール」の実現度は、難易度とコストに比例して上がります。ご自身の目的(手軽さ、カスタマイズ性、運用規模)に合わせて最適な方法を選びましょう。

▼Googleフォーム
https://workspace.google.com/intl/ja/products/forms

▼フォームとは?基本的な役割と種類を徹底解説!
https://blog.form-mailer.jp/useful/form_about/

設定方法難易度カスタマイズ性送信制限コスト
標準機能★☆☆ 非常に簡単★★☆ 件名・本文編集不可なし(Google制限準拠)無料
拡張機能(アドオン)★★☆ やや簡単★★★ 件名・本文編集可あり(無料版は低制限)有料プランあり
GAS(Google Apps Script)★★★ 専門知識が必要★★★ 自由度が高いなし(Google制限準拠)無料

ご覧の通り、手軽さとカスタマイズ性はトレードオフの関係にあります。ここからは、それぞれの設定方法を画像付きで具体的に解説していきます。

Googleフォームの標準機能を使った最も簡単な自動返信設定

まずは、誰でもすぐに設定できるGoogleフォームの標準機能を使った方法です。これは最も手軽ですが、カスタマイズ性は最も低くなります。

Googleアカウントを持っているユーザーに自動返信

Googleアカウントを持っているユーザーに限定して自動返信したいときに、おすすめな設定です。

①作成したフォームの「設定」をクリック。

作成したフォームの「設定」をクリック

②「回答」を選択し「メールアドレスを収集する」の設定を「確認済み」に変更。

「回答」を選択
「確認済み」に変更

「確認済み」に変更することで、Googleフォームへの回答にGoogleアカウントのログインが必要になります。

③「回答のコピーを回答者に送信」で「リクエストされた場合」または「常に表示」を選択してください。

「リクエストされた場合」または「常に表示」を選択

Googleアカウントを持っていなくても回答内容を自動返信するようにする

Googleアカウントにログインしていないユーザーにも自動返信できる設定です。

①作成したフォームの「設定」をクリック。

作成したフォームの「設定」をクリック

②「回答」を選択し「メールアドレスを収集する」の設定を「回答者からの入力」に変更。

「回答者からの入力」に変更

③「回答のコピーを回答者に送信」で「リクエストされた場合」または「常に表示」を選択してください。

「常に表示」を選択

メリット・デメリット

メリットデメリット
非常に簡単:数クリックで設定完了。カスタマイズ性ゼロ:件名、本文の編集不可。
送信制限なし:Googleの一般的な制限に準拠。ビジネス向きではない:定型文で事務的な印象。

【こんな方におすすめ】 手軽に回答内容の控えを回答者に送りたい方、個人的なアンケートなど、ビジネスユースではない簡単な情報収集。

Googleフォームの拡張機能(アドオン)を使ったカスタマイズ手順

Google フォームの拡張機能(アドオン)を利用すれば、回答内容のコピーを送るだけではなく、件名やメール本文をカスタマイズした自動返信メールを送信できるようになります。
たとえば、「Email Notifications for Google Forms」というツールがあります。これは有料のサービスですが、1日20件までは無料で自動送信が可能です。

①Googleフォームの右上にある縦の三点リーダー(︙)から「アドオンを取得」をクリックし、検索窓に「Email Notifications for Google Forms」と入力して選択してください。

アドオンを取得

②「インストール」をクリック。

「インストール」をクリック

③「続行」を選択してください。

「続行」を選択

④フォーム画面上部のパズルピースアイコンから「Email Notifications for Google Forms」を選択してください。自動返信メールのタイトルやメール本文を編集できます。

注意したい点:アドオンの送信制限とコスト

アドオンは非常に便利ですが、無料版には大きな制約があります。

  • 無料版の送信制限:多くのアドオンでは、無料版の場合1日20件月50件といった送信制限が設定されています。問い合わせが集中したり、大規模なアンケートを実施したりすると、すぐに制限に達して自動返信が停止してしまいます。
  • 有料版への移行:「Email Notifications for Google Forms」の場合、より多くの送信数や高度な機能を利用するためには、月額・年額の有料プランに移行する必要があります。

メリット・デメリット

メリットデメリット
件名・本文編集可能:ビジネスに必須のサンクスメールを実現できる。送信制限あり:無料版には制限があり、ビジネス運用には不安が残る。
回答内容の差し込み:個別の情報を含めた丁寧な返信が可能。コストが発生する:制限を解除するには有料プランへの移行が必要。
コード知識不要:プログラミングの知識は一切不要。Googleフォーム本体の機能ではない:アドオンのアップデートやサービス終了リスクが伴う。

【こんな方におすすめ】 件名や本文をカスタマイズしたいが、プログラミング知識がない方。小規模な運用で、無料版の送信制限を超えない見込みの方。

【コード付き】GAS(Google Apps Script)で自由に自動返信を設定する方法

「送信制限を気にせず、完全に自由にカスタマイズしたい」というニーズには、Googleのプログラミング言語であるGAS(Google Apps Script)を利用する方法が最適です。プログラミングの知識は必要になりますが、一度設定すれば最も安定して無制限に運用できます。

①まず、Googleフォームに質問を追加します。
今回は下記の3項目をフォームに追加します。(質問とGASをカスタマイズして、3項目以上の質問を追加可能)

  • お名前(記述式)
  • メールアドレス(記述式)
  • お問い合わせ内容(段落)

②Googleフォームの「回答」タブから、「スプレッドシートにリンク」をクリックしてください。

スプレッドシートにリンク

③次に、そのスプレッドシートを開き、「拡張機能」メニューから「Apps Script」を選択してスクリプトエディタを起動します。

「Apps Script」を選択

④スクリプトエディタに、以下のサンプルコードをコピー&ペーストし、保存します。

// スクリプトエディタに貼り付けるコード
function autoReply(e) {

  // フォーム送信データの取得
  var formData = e.namedValues;
  
  // スプレッドシートのヘッダー名と対応するデータの取得
  // 以下の 'メールアドレス' 'お名前' は、フォームの質問と連携したスプレッドシートのヘッダー名に合わせる必要があります
  var recipient = formData['メールアドレス'][0]; // 回答者が入力したメールアドレス
  var name = formData['お名前'][0];             // 回答者が入力したお名前
  var inquiry = formData['お問い合わせ内容'][0]; // 回答者が入力した内容

  // 件名と本文のカスタマイズ
  var subject = "【自動返信】" + name + "様 お問い合わせを受け付けました";
  var body = name + "様\n\n"
             + "この度はお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。\n"
             + "以下の内容で確かに受け付けました。\n\n"
             + "--- 回答内容 ---\n"
             + "お名前:" + name + "\n"
             + "メールアドレス:" + recipient + "\n"
             + "お問い合わせ内容:\n" + inquiry + "\n"
             + "--------------\n\n"
             + "担当者より改めてご連絡差し上げます。\n"
             + "今しばらくお待ちください。\n\n"
             + "(このメールはシステムからの自動返信です)";
             
  // メール送信
  MailApp.sendEmail(recipient, subject, body);
}

⑤エディタ左側のメニューから「トリガー」を選択し、「トリガーを追加」をクリックします。

「トリガーを追加」をクリック

⑥トリガーを設定します。

  • 実行する関数:「autoReply」を選択
  • イベントのソース:「スプレッドシートから」を選択
  • イベントの種類:「フォーム送信時」を選択

「保存」をクリックし、承認画面で権限を付与すれば設定完了です。

メリット・デメリット

メリットデメリット
自由度が最大:件名、本文、差し込み、条件分岐など全て自由に設定可能。プログラミング知識が必要:コードの記述、デバッグ、メンテナンスが必須。
送信制限なし:GoogleのGmail送信制限に準拠するため、アドオンよりはるかに多い件数を送信可能。運用が難しい:コードに不具合が発生した際の対処に手間がかかる。
コストゼロ:追加費用なし。セキュリティリスク:不適切なコードはセキュリティ上の問題を引き起こす可能性がある。

【こんな方におすすめ】プログラミングの知識があり、送信制限を気にせず高度なカスタマイズを実現したい方。

ビジネスで必須の自動返信メール(サンクスメール)例文テンプレート集

上記のアドオンまたはGASを利用すれば、ビジネスに必須の、回答内容が差し込まれた丁寧な自動返信メールを送信できます。すぐに使える実用的な例文テンプレートを複数提供します。

▼さらに詳しい自動返信メールの例文はこちら
https://blog.form-mailer.jp/useful/autoreply_mail_sample/

例文1: お問い合わせ受付完了メール(返信目安を記載)

お問い合わせには、対応目安を記載することで、回答者にさらなる安心感を提供します。

件名:【株式会社〇〇】お問い合わせを受け付けました(自動返信)

〇〇様

この度はお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
株式会社〇〇でございます。

以下の内容でお問い合わせを確かに受け付けました。

担当者が内容を確認し、3営業日以内にご返信いたします。
今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

— お問い合わせ内容 —
■お名前:〇〇〇〇
■メールアドレス:〇〇〇〇
■お問い合わせ種別:〇〇〇〇
■お問い合わせ内容:〇〇〇〇
———————–
※このメールはシステムからの自動返信です。

例文2: セミナー・イベント申し込み完了メール(日時・場所を再確認)

イベントやセミナーの申し込み完了メールには、日時や場所を再確認させ、リマインドとして機能させることが重要です。

件名:【申し込み完了】〇〇セミナーへのご参加ありがとうございます(自動返信)

〇〇様

この度は、「〇〇セミナー」にお申し込みいただき、誠にありがとうございます。
お客様の参加を心よりお待ちしております。

以下の通り、申し込み内容と開催情報をご確認ください。

— 申し込み内容 —
■お名前:〇〇〇〇
■メールアドレス:〇〇〇〇
■備考:〇〇〇〇
———————–

— 開催情報 —
■イベント名:〇〇セミナー
■開催日時:〇年〇月〇日(〇)〇時〇分〜
■開催場所:〇〇〇〇
■参加費:無料
—————-
ご不明な点がございましたら、本メールにご返信いただくか、下記までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

— お問い合わせ先—
〇〇株式会社 (住所、電話番号、担当者名など)
—————-

例文3: アンケート回答のお礼メール(シンプルで丁寧な構成)

アンケートや資料請求など、シンプルな回答へのお礼には、簡潔で丁寧なメールを。

件名:アンケートご協力のお礼(自動返信)
〇〇様

平素より大変お世話になっております。
この度は、弊社アンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。

皆様からいただいた貴重なご意見は、今後のサービス改善に役立たせていただきます。
今後とも弊社サービスをよろしくお願い申し上げます。

— 配信元情報 —
〇〇株式会社
(住所、電話番号、担当者名など)
——————

(このメールは送信専用です)

誰でも簡単に自動返信を運用できるフォームメーラー

Google フォームも便利ですが、簡単に件名やメール本文をカスタマイズしたいとお考えなら、フォームメーラーもおすすめです。
無料から導入でき、簡単にフォーム作成・自動返信メールの設定もできます。
Google フォームと同じく、自動返信メールに回答内容のコピーを表示できるのはもちろん、件名や本文も自由にカスタマイズ可能、名前など投稿者の回答を引用する機能も搭載しています。
無料で送信数の上限を気にすることなく設定でき、GASなどのプログラミング知識一切不要で件名やメール本文をカスタマイズした自動返信メールを送信可能です。

①下記にアクセスします

フォームメーラー
https://www.form-mailer.jp

②「無料ではじめる」をクリック。

「無料ではじめる」をクリック

③「新規登録」をクリック。メールアドレスを登録してください。

「新規登録」をクリック

④新規登録後、管理画面にログインしてください。
ログイン後、管理画面で「新規フォーム作成」をクリックし、「一般フォームを作成」を選択。

「一般フォームを作成」を選択

⑤フォームを作成後(メールアドレスの項目を設定)、「自動返信メール設定」を「送信する」に設定。

自動返信メールの本文や件名などを編集してください。

最適な自動返信メールの設定を選びましょう

フォームに自動返信メールを設定することで、投稿が正常に送信されたことをフォーム訪問者に伝えることができ、安心感を与えることができます。
特にビジネスやイベント申し込みなど、相手に確実に届いたという確認が求められるシーンでは、自動返信機能があるかないかで信頼性が大きく変わります。今回ご紹介した方法を参考に、目的に応じて自動返信メールの設定をぜひ試してみてください。

また、自動返信メールを簡単にカスタマイズ性の高い返信内容を設定したい場合には、フォームメーラーといった外部のフォーム作成サービスを活用するのもおすすめです。
フォームメーラーは直感的な操作で自動返信機能を簡単に設定でき、見た目や文章のカスタマイズも柔軟に行えるため、より細やかな対応が可能になります。
自分の目的に最適なサービスを選ぶことで、フォームの活用効果もさらに高まります。Googleフォームに加えて、他の便利なサービスも一度検討してみてはいかがでしょうか。

▼フォームメーラー
https://www.form-mailer.jp

▼フォームメーラーの資料ダウンロード
https://dl.form-mailer.jp/request-documents

▼【入門】Googleフォームの使い方をやさしく完全サポート
https://blog.form-mailer.jp/useful/google_form_howto/

▼Googleフォームでファイル添付してもらう方法をやさしく解説
https://blog.form-mailer.jp/useful/google_attaching_file/

フォームメーラー