Googleフォームは、Googleアカウントさえあれば無料で使えるフォーム作成ツールです。プログラミングの知識がなくても、アンケートやテストのほかに、問い合わせフォーム、イベント申込フォームをブラウザ上で手軽に作成できます。
この記事では、Googleフォームの基本的な作り方を8ステップで解説します。あわせて、回答率を上げるフォーム設計のコツや応用設定、業務利用で物足りなさを感じたときの選択肢についても紹介します。はじめてGoogleフォームを使う方でも、フォームの作成から公開・回答確認まで一通り完了できる内容です。
Googleフォームとは?特徴・メリット・デメリット
Googleフォーム(Google Forms)は、Googleが提供するクラウド型のフォーム作成ツールです。Googleアカウントがあれば、フォームを作成する数に上限なく無料で利用できます。作成したフォームはURLとして発行されるため、メールやSNSで共有したり、Webサイトに埋め込んだりすることが可能です。
利用を始める前に、まずはツールの特徴としてメリットとデメリットを把握しておきましょう。
Googleフォームの主なメリット
Googleフォームには、次のようなメリットがあります。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 無料・作成数無制限 | Googleアカウントがあれば、作成数・回答数に制限なくすべての機能が無料で利用可能 |
| HTMLスキル不要 | 直感的な操作のみで、簡単にフォームを作成できる |
| マルチデバイス対応 | スマートフォンやタブレット、パソコンなどあらゆる端末に合わせてレスポンシブに表示される |
| スプレッドシート連携 | 収集した回答データをGoogleスプレッドシートに出力し、集計や分析が可能 |
| 共同編集可能 | ほかのユーザーと同時にフォームを編集・管理したり回答結果を共有できる |
Googleフォームのデメリットと注意点
手軽に使える一方で、ビジネスシーンなどでの利用においては以下の制約がある点には注意が必要です。
- デザインカスタマイズの限界
変更できるのはヘッダー画像・背景色・テーマ色・基本フォントのみで、細かいレ イアウトや余白、枠線などのデザイン自由度は低くなっています。 - 自動返信メールのカスタム不可
回答者に送れる自動返信メールは「送信確認のコピー(回答内容そのまま)」のみです。件名や本文を「お問い合わせありがとうございます」といった独自の文章にカスタマイズしたい場合には対応していません。 - 住所自動入力・決済の標準機能なし
郵便番号からの住所自動入力機能や、オンライン決済を行える標準機能はありません。 - ファイル添付はGoogleアカウントへのログインが必要
回答者にファイルをアップロードしてもらう設問を作る場合、回答者はGoogleアカウントにログインしていることが必須条件となります。回答者からファイルを受け取る用途には使いにくい点に注意が必要です。
関連記事:Googleフォームでファイル添付してもらう方法をやさしく解説
Googleフォームの作り方【8ステップで解説】
では、実際にGoogleフォームを作成する手順を見ていきましょう。ここではパソコンでの操作を基本に説明します。
ステップ1:Googleアカウントにログインしてフォームを開く
まず、forms.google.com にアクセスします。Googleアカウントへのログインが求められるので、メールアドレスとパスワードを入力してください。
Googleアカウントをまだお持ちでない方は、アカウント作成ページから無料で作成できます。ログインが完了すると、Googleフォームのトップ画面が表示されます。
ステップ2:テンプレートを選ぶ、または空白から作成する
トップ画面の上部には、新しいフォームを作成するための「空白」アイコンや、いくつかの主要なテンプレートが並んでいます。さらに右上の「テンプレートギャラリー」をクリックすると、仕事用・個人用などに分類された17種類以上のテンプレートが一覧で表示されます。
「イベント参加申込」「お客様アンケート」「連絡先情報」など、用途別のテンプレートを使えば、最初から最適な項目が整った状態でフォーム作成のスタートが可能です。一から自由に設計したい場合は、一番左にある「空白のフォーム」を選択してください。

ステップ3:タイトルと説明文を入力する
フォームの編集画面を開いたら、「無題のフォーム」と書かれたタイトル欄と、その下の説明文欄を入力します。
タイトルはフォームの目的(例:「〇〇に関する満足度アンケート」など)を一目で把握できる名称にします。説明文には、フォームの目的・記入上の注意事項・個人情報の取り扱いに関する説明などを記載するのが一般的です。説明文の冒頭に「約3分で回答できます」といった所要時間の目安を入れておくと、回答を始めるハードルを下げるうえで効果的です。
ステップ4:質問と回答形式を設定する
次に、具体的な質問項目を追加していきます。画面右側の「+」ボタンをクリックすると新しい質問ブロックが追加されます。各ブロックで「質問のタイトル」と、適切な「回答形式」を設定してください。
選択できる主な回答形式は次のとおりです。
| 回答形式 | 用途の目安 | 利用例 |
|---|---|---|
| 記述式 | 1行程度の短いテキスト入力 | 氏名・メールアドレスなど |
| 段落 | 長文の自由記述 | お問い合わせ内容、ご意見・ご要望など |
| ラジオボタン | 複数選択肢から「1つだけ」選択 | 性別・年代、単一アンケートなど |
| チェックボックス | 複数選択肢から「複数(すべて可)選択 | 興味のあるカテゴリ、該当する趣味(複数回答)など |
| プルダウン | 多数の選択肢から「1つだけ」選択 | お住まいの都道府県・職種など |
| ファイルアップロード | 画像やPDFなどのファイル添付 | 領収書画像の添付など (※回答者のGoogleログイン必須) |
| 均等目盛 | 満足度・評価の数値化 | 5段階評価(1:不満〜5:満足)など |
| 日付 | 正確な日時の入力 | 生年月日・希望日程など |
また、各質問ブロックの右下に「必須」のオン・オフを切り替えるスイッチがあります。回答者に入力を飛ばしてほしくない重要な項目はオンにしておきましょう。ただし、必須項目が増えすぎると途中離脱の原因になります。本当に必要な項目に絞ることが、回答完了率を高めるうえでも大切です。

関連記事:Googleフォームの「複数選択」を使いこなす!チェックボックスの使い方
ステップ5:デザインを設定する
質問の設定が終わったら、フォームの見た目を整えます。画面上部のパレット型のアイコン(テーマをカスタマイズ)をクリックすると、デザイン設定パネルが開きます。変更できる項目は以下の通りです。
- テキストスタイル
フォントの種類とサイズをそれぞれ変更できます。 - ヘッダー画像
フォーム最上部に表示する画像(ロゴや背景画像など)を配置できます。 - テーマの色・背景色
フォーム全体のメインカラーと背景色を選択できます。
注意点として、Googleフォームでは枠線のデザインや自由なレイアウト配置、余白の幅を直接コードで細かく変更することはできません。自社サイトのデザインに完全に一致させるような高度なカスタマイズは難しい点を念頭に置いておきましょう。

ステップ6:プレビューで確認する
フォームの設定が完了したら、公開前に必ずプレビューで実際の挙動を確認します。画面上部の目のアイコン(プレビュー)をクリックすると、回答者が実際に見る画面が別タブで表示されます。以下のポイントをチェックしてください。
- 誤字脱字がないか、質問の順番が不自然でないか
- 必須項目に設定したい質問がすべて「必須」扱いになっているか
- スマートフォンで表示したときに、見づらさやレイアウトの崩れがないか
実際に自分自身でテスト回答を送信してみると、回答後に表示される完了画面(「回答を記録しました」などの表示)や、このあと解説する回答データの集計が正しく行われるかどうかも事前に確認できます。
ステップ7:フォームを公開・共有する
準備が整ったら、画面右上の「公開」ボタンをクリックします。共有方法は用途に応じて主に3つの方法から使い分けます。
- リンク(URL)をメールやチャットで共有する場合
公開後に表示される「回答者へのリンクをコピー」ボタンでURLを取得し、メールや社内チャットの本文に貼り付けて送ります。「URLを短縮」にチェックを入れると、すっきりとした短いURLに変換できます。 - Webサイトに埋め込む場合
「公開」ボタンの右隣にある「︙」をクリックして「HTMLを埋め込む」を選択するとコードが表示されるので、WebサイトのHTMLに貼り付けます。 - QRコードで共有する場合
QRコードを生成する標準機能はありません。コピーしたフォームのURLを、ブラウザの共有機能からQRコードを生成するか、外部の無料QRコード作成サービスを利用して変換してください。
なお、「設定」タブの「回答」セクションにある「回答を1回に制限する」をオンにすると、同じ人からの重複送信(重複回答)を防げます。ただし、この設定を有効にすると、回答者全員にGoogleアカウントへのログインを求めることになるため、不特定多数を対象とするフォームでは、回答率が下がるリスクがある点に注意しましょう。

関連記事:
GoogleフォームのURLを取得・共有する方法|初心者でも迷わないステップ解説
GoogleフォームをQRコードで簡単共有!作成から配布まで徹底解説
ステップ8:回答を確認・集計する
フォームを公開して回答が集まり始めると、管理画面の「回答」タブから結果を確認できます。リアルタイムで集計され、3種類の確認ビューが用意されています。
| ビュー | 役割 | 用途 |
|---|---|---|
| 要約 | すべての質問の回答をグラフで可視化 | 全体の傾向を素早く確認したいとき |
| 質問 | 特定の質問に対する回答結果を一覧化 | 特定の質問に対する傾向を深堀したいとき |
| 個別 | 回答者1名ずつの全回答をシート別で確認 | 特定の回答者の詳細内容を確認したいとき |
さらに、回答を詳細に管理・分析したい場合は、「回答」タブ右上の「スプレッドシートにリンク」をクリックします。新しいGoogleスプレッドシートが自動生成され、これまでに集まった回答がテーブル形式で出力されます。以降、新しく送信された回答もリアルタイムでこのスプレッドシートに反映されます。

回答率を上げるフォーム設計の3つのポイント
ここまでの手順でGoogleフォームを作成・公開できるようになりました。次に、作ったフォームの回答率(回収率)を最大限に高めるために、設計段階で取り入れたい3つの実践的なコツを紹介します。
1. 設問数を絞り、必須項目を最小限にする
設問が多ければ多いほど、また必須項目が多いほど、回答者の負担は増え、入力の途中でブラウザを閉じてしまう「途中離脱」の原因になります。「その質問は本当に今必要なデータか」をしっかり吟味し、項目数を最小限に絞り込みましょう。
2. 冒頭の説明文に「回答の所要時間」を明記する
「約3分で回答できます」「質問は全部で5問です」といった具体的な目安をあらかじめ提示しておくことで、回答を始める心理的なハードルを下げられます。回答者は終わりが見えないフォームに負担を感じるため、所要時間の目安は小さな工夫として効果的です。
3. 自由記述より選択式をメインにする
文章を入力させる記述式の設問は、回答者にとって大きな時間と労力がかかります。ラジオボタンやプルダウンなどの選択式の質問を中心に設計し、自由記述は「ご意見」などの任意項目に留めるのがおすすめです。
知っておくと差がつくGoogleフォームの応用設定
基本操作を押さえたら、もう一歩踏み込んだ設定を活用してみましょう。「条件分岐」「回答通知」「自動返信メール」の3つを活用すると、回答者にとって答えやすく、管理者にとっては対応漏れのない高度なフォームに仕上げることができます。
条件分岐で回答者の負担を減らす
Googleフォームでは、回答内容によって次に表示する質問(セクション)を切り替える「条件分岐」を設定できます。たとえば「お問い合わせの種類」というラジオボタンの設問で、「製品について」を選んだ人には製品に関するセクションへ、「お支払いについて」を選んだ人には支払いに関するセクションへ移動させる、といった使い方が可能です。
設定方法は次のとおりです。
- あらかじめ、フォームを複数のセクション(ページ)に分けて作成しておきます(「セクションを追加」ボタンを使用)
- 分岐の起点にしたいラジオボタン(またはプルダウン)の質問ブロックを選択し、右下の「︙」をクリックします。
- メニューから「回答に応じてセクションに移動」を選択します。
- 各選択肢の右側に表示されるプルダウンで、移動させたい先のセクションを指定します。
条件分岐を使うことで、回答者に関係のない質問を表示せずに済むため、無駄な入力を防ぎ、フォーム全体のボリューム感を抑えて回答率を向上させることができます。

関連記事:Googleフォームの分岐機能とは?条件分岐の設定と活用方法を解説!
回答の見落としを防ぐための通知設定
フォームに回答があったとき、管理者のGmailアドレス宛にリアルタイムでメール通知を受け取る設定ができます。設定方法は、「回答」タブを開き、右上の「︙」をクリックして、「新しい回答についてのメール通知を受け取る」を選択します。これにより回答のたびに通知が届くため、問い合わせや申し込みの見落としや対応漏れを防ぐことができます。

回答者に安心感を届ける自動返信メール
回答者が送信ボタンを押した直後に、「回答を受け付けました」という確認メールを自動でシステムから送信する設定も可能です。
設定方法は次のとおりです。
- 管理画面上部の「設定」タブを開き、「回答」セクションを展開します。
- 「メールアドレスを収集する」の項目で「回答者に入力を求める」または「確認済み」を選び、有効化させます。
- 続けて、その下に表示される「回答のコピーを回答者に送信」という設定を「常に表示」または「リクエストされた場合」に変更します。
ただし、この自動返信機能は回答内容のコピーをそのまま機械的に送るだけです。メールの件名や本文を「お問い合わせありがとうございます」「担当者より3営業日以内にご連絡いたします」といった文章にカスタマイズすることはできません。ビジネス向けの問い合わせ窓口として運用する場合、この制約が信頼性の面で課題になりやすいため注意が必要です。

関連記事:【図解】Googleフォーム自動返信メールの設定方法3選
Googleフォームの機能に物足りなさを感じた時の選択肢
Googleフォームは、シンプルなアンケートや一時的な社内調査には十分に対応できる優れた無料ツールです。しかし、顧客向けの本格的なビジネス窓口運用や、業務の効率化・自動化を目指すなかで、標準機能の制約にぶつかる場面も出てきます。
ここでは、Googleフォームの代表的な制約と、それらを専門知識不要でクリアできるフォーム作成ツール「フォームメーラー」の違いを一覧表で整理しました。
Googleフォームとフォームメーラーの主な違い
| 比較項目 | Googleフォーム | フォームメーラー |
|---|---|---|
| 主な用途 | 社内アンケート・一時的な調査・テストなど | 問い合わせ・申し込み・注文・ビジネス業務全般 |
| 自動返信メール | 回答コピーの機械的送付のみ(カスタムには複雑な設定が必要) | 管理画面から簡単に件名・本文などの高度なカスタマイズが可能 |
| デザイン自由度 | 配色とヘッダー画像のみ(限定的なデザイン) | 高い自由度。(背景色や枠線色などもカスタマイズが可能) ランディングページ作成も可能 |
| 住所自動入力などの入力支援機能 | 標準機能なし(住所などはすべて手入力が必要) | 豊富(郵便番号からの住所自動入力などを標準装備) |
| ファイル添付 | 回答者のGoogleアカウントログインが必須 | ログイン不要で誰でも簡単にファイルを受け取り可能 |
| 通知設定 | 管理者のメール(Gmail)のみ | メールに加え、チャットツールへの通知も可能 |
| オンライン決済 | 標準機能では不可(複雑な外部連携が必要) | Paypal決済連携を標準装備 |
| 外部サービス連携 | プログラミング知識が必須(GAS/Google Apps Script) | 主要な外部サービスとのノーコードでの連携が標準で可能 |
「コストをまったくかけず、社内の簡易的なイベント出欠や、簡単なアンケートを取りたい」という用途であれば、Googleフォームで十分目的を果たせます。
一方で、「顧客への自動返信メールをしっかりと作り込みたい」「社外のユーザーからGoogleログイン不要でファイルを受け取りたい」「住所入力をスムーズにして離脱を防ぎたい」といった、ビジネスシーンにおける信頼性と運用効率・コンバージョン率を重視したい場面においては、フォームメーラーのような専門ツールの導入が有効な選択肢になります。
関連記事:Googleフォームとフォームメーラー、どちらが自分に合う?用途別に選び方を整理する
ビジネス利用の安心と手軽さを両立した「フォームメーラー」
フォーム作成の専門ツール導入を検討する際、「フォームメーラー」はとても試しやすいサービスになっています。無料プランでも最大5フォームまで作成・利用できるほか、すべての機能が試せる「14日間の無料トライアル」も用意されています。
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まずはGoogleフォームから始めてみよう
Googleフォームは、Googleアカウントさえあれば今日からすぐに使い始められる大変便利なツールです。社内の簡単な意見集約や、単発のイベント受付であれば、この記事で解説した8つのステップに沿って操作するだけで十分に実用的なフォームを作成・運用することができます。まずは実際に1つ、フォームを作成して操作に触れてみてください。
そのうえで、「顧客向けに自動返信メールをしっかりと作り込みたい」「回答者にログインの手間をかけずにファイルを受け取りたい」といった本格的な業務要件や課題への対応が必要になったときには、フォームメーラーのような専門ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
それぞれのツールの強みや機能の限界を正しく理解し、フォームを設置する用途やビジネスの目的に合わせて、最適なツールを選択し上手に活用していきましょう。
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